PR

ドル円テクニカル予想|週足の下落トレンドが本格化?4月7日~11日の注目ポイントを解説

2025年1月10日の高値から4月4日の安値までを基準にフィボナッチリトレースメントを描画。23.6%戻しの147.921円付近が戻り売りポイントとして意識される。 USD/JPY 最新ニュース
記事内に広告が含まれています。

ドル円相場は、2025年4月第2週に入り、週足チャートで見た「下落トレンド継続」の色が濃くなりつつあります。現在値は146.86円。週足ベースで注目されるサポート水準・140.80円まで、まだ大きな下値余地を残している状況です。

一方で、今週は米3月CPIの発表(4月10日)を控えており、インフレ動向次第では一時的なドル買い・自律反発の動きも想定されます。

この記事では、テクニカルチャート(週足・日足・4時間足)をもとに、現状のトレンドと戦略ポイントを明確化。加えて、今週押さえておきたい注目指標もFXトレーダー目線で整理し、「どこで売るか/どこまで狙うか」の判断に役立つ分析をお届けします。

✅【要点リスト】

  • ドル円は週足で下落トレンド入りの可能性が強まりつつある
  • 現在値146.86円、サポート候補は140.80円前後
  • 日足・4時間足では一時的な反発も、中期的には戻り売り優勢
  • 今週の最大イベントは「4月10日 米CPI発表
  • テクニカル+ファンダの両面から、相場の分岐点を見極める1週間

📅 今週のドル円の主要経済指標(2025年4月7日〜11日)

今週は、ドル円相場に強い影響を与える米国の重要指標が集中する週となっています。
特に注目されるのが、4月10日(木)の米CPI(消費者物価指数)と、4月11日(金)の米PPI(生産者物価指数)です。
この2つのインフレ指標は、FRBの金融政策の見通しに直結し、ドル買い・ドル売りを誘発する材料となりえます。

以下に、今週注目しておきたい主な指標を一覧でまとめました(時刻は日本時間)。

📅 主要経済指標カレンダー(JST)

日付時刻指標名注目度解説
4月8日(火)08:50国際収支(経常・貿易収支)★★円買い材料となる可能性あり。結果次第では短期的な動きも
4月9日(水)14:00消費者態度指数(日本)★★景況感の先行指標。インパクトは限定的ながら、注視
4月10日(木)21:30🇺🇸 米・CPI(消費者物価指数)(総合/コア/前月比・前年比)★★★今週の最注目イベント。結果次第でドル円が大きく変動する可能性あり
4月10日(木)21:30🇺🇸 新規失業保険申請件数★★CPIとセットで注目されやすく、労働市場の現状を測る
4月11日(金)21:30🇺🇸 米・PPI(生産者物価指数)(総合/コア)★★CPIの補完指標。インフレ持続の確認材料として注目
4月11日(金)23:00🇺🇸 ミシガン大学 消費者信頼感指数(速報)★★消費マインドと期待インフレ率に注目。ドルのセンチメントに影響も

🧭 トレーダー向けポイント

  • CPIは利下げ時期を左右する最大イベント。ドル円のトレンドを変える可能性も。
  • PPIとミシガン大学指数は補完的材料として、CPI後の流れをフォロー。
  • 日本の指標(経常収支・態度指数)は円買いの流れをつかむ参考に。

📉 ドル円 週足チャート分析:140.80円が意識される展開へ

ドル円の週足チャート(2025年4月6日時点)。20週移動平均線を下回り、140.80円のサポートが意識される下落トレンドが継続中。
ドル円週足チャート(2025年4月6日時点):20週線を明確に割り込み、下落トレンド継続の様相。下値は140.80円が意識される。

2025年4月第2週のスタート時点で、ドル円の週足チャートは明確に下落バイアスが優勢な状態にあります。
現在値は146.86円で、これは20週移動平均線を明確に下回っている水準。すでに“トレンド転換”と呼んでも差し支えないフェーズに突入しています。

🔻中長期の注目ライン:140.80円

チャート上では、2023年12月および2024年9月に何度も下値支持として機能していた140.80円付近が、今回も重要なサポート候補として意識されます。

  • 現在値との差:約6円(600pips)
  • この余白がある限り、戻り売り戦略が優勢という判断は合理的

📉 移動平均線の構造も「売りサイン」

  • 5週線と20週線がデッドクロスの兆し
  • ローソク足も5週線の下で陰線形成

これらの状況は、「まだ売られすぎ」ではなく、「売りが優勢な途中段階」であることを示唆しています。

🧭 トレーダー目線での活用法

今週のトレードで週足を参照するなら、“戻り売りをどこで仕掛けるか?”という観点が重要です。
長期足でのサポート140.80円までの空間があるうちは、買いポジションは短期的かつ慎重に扱う必要があります。

📊 ドル円 日足チャート分析:20日線に抑えられた流れ継続

ドル円の日足チャート(2025年4月6日時点)。149円台から下落が続き、20日移動平均線に抑えられた戻り売り優勢の展開。

ドル円の日足チャートを見ると、3月下旬に形成された戻り高値(151円台)をピークに、明確な下落トレンドが進行中です。
現在は146円台後半に位置し、短期的な自律反発の動きも見られますが、依然として20日移動平均線(赤)が上値を抑える形が続いています。

🔻 移動平均線の構造が「戻り売りのサイン」

  • ローソク足が両移動平均線の下に位置し、戻り局面でも上値の重さが目立つ

この構造は、短期的な買いが入っても、中期的な売り圧力が勝る状況であることを示しています。

🎯 戻り売りゾーンと注目ポイント

現在、意識すべきテクニカルゾーンは以下の通りです。

レベル解説
147.70〜148.20円以前のサポートがレジスタンスの役割を果たす可能性がある。戻り売りポイントとして注目。
145.00円直近安値圏。割り込むと加速的に下落する可能性あり。

🔢 フィボナッチ・リトレースメントから見る戻り売りゾーンの目安

USD/JPY日足チャート(2025年4月6日時点)。1月10日の高値と4月4日の安値を基準にフィボナッチリトレースメントを描画。現在値は16.1%戻しのライン(146.85円)付近に位置しており、23.6%戻し(147.92円)が次の戻り売り目安として意識される。

2025年1月10日の高値(158.86円)と、4月4日の安値(145.95円)を基準にフィボナッチ・リトレースメントを描画すると、現在のドル円は16.1%戻しの146.85円付近に位置しています(※終値は146.86円)。この水準は一段階目の戻り売りポイントとして注目されるラインであり、直近の反発局面が一服するかどうかの分岐点といえます。

ここからさらに反発が継続した場合、次に意識されるのは23.6%戻しの147.92円付近。この水準は過去にも意識された価格帯であり、戻り売りの本命ゾーンとして機能する可能性があります。

逆に、146円を再び下抜けるような展開となれば、戻り局面は終了と見なされ、145.00円 → 142.00円 → 140.80円(週足サポート)といった下値ターゲットが意識される展開へ移行するでしょう。

📌 フィボナッチは、トレンド発生時に「どこまで戻ったら売るべきか?」を測る上で有効なツールです。今週は米CPIというビッグイベントを控えており、こうした戻り売りの候補ゾーンを冷静に把握しておくことが、トレード判断の精度を高めてくれるでしょう。

🧭 トレーダー目線での活用法

戻り売りを狙う場合は、日足20MAを明確に上抜けない限り、売り方優勢と判断できます。
反発場面では「147円台後半での反落を確認して売る」、もしくは「145円割れでの下値追い」に分けた2段構えの戦略が有効です。

⏰ ドル円 4時間足分析:短期反発中もトレンドは下向き

ドル円の4時間足チャートでは、4月3日夜に145.50円付近で一時的な底打ちを見せた後、短期的な自律反発が進行中です。
しかし、全体のトレンド構造としては、下落の流れが依然として優勢であり、「戻りは売り場」という相場観が崩れていない状況です。

🔄 テクニカルの構造:戻り売りゾーンに接近中

  • 現在の反発は、20本移動平均線(4H)を意識した戻りの域を出ておらず、上値も限定的
  • 5MAは20MAを下回ったままで、トレンド転換の兆しは見られない
  • 上昇途中の動きも、高値・安値ともに切り下げ構造が継続しており、トレンド反転には至っていない

🎯 意識されるレベル

レベル意味・使い方
147.70〜148.20円過去のサポート → レジスタンス転換の可能性。戻り売りゾーンとして注目。
146.00円前後直近の攻防ライン。ここを割り込めば再び下落が加速しやすい。
145.00円付近4月3日の安値。明確に割ると下値余地が大きく開く。

🧭 トレーダー目線での活用法

現在の反発局面は、「トレンド転換」ではなく「売り場を提供している」という見方が妥当です。
4時間足では、147円台への戻りを「戻り売りの好機」として待ち構える戦略が、リスク管理の面でも合理的といえるでしょう。

🎯 ドル円 トレード戦略シナリオ:上昇/下落の分岐点と注目ライン

週足・日足・4時間足のすべての時間軸を総合的に確認すると、今週(4月7日〜11日)は「戻り売り優勢」の地合いが継続する可能性が高いと判断されます。
ただし、4月10日の米CPIの結果次第では、一時的にドル買いが強まるシナリオも捨てきれません

ここでは、テクニカルに基づく「上昇シナリオ」と「下落シナリオ」をそれぞれ整理します。

📈 上昇シナリオ:米CPI強め → 短期反発が継続

4月10日の米CPIが市場予想を上回り、インフレ加速懸念が再燃した場合、米長期金利の上昇とともに一時的なドル買いが進行する可能性があります。

  • 想定ターゲット①:147.50円(日足20MA+過去のサポートゾーン)
  • 想定ターゲット②:148.00円(週足の戻り売りゾーン)
  • 上抜け条件:CPI結果が+0.4%以上、米10年債利回りが再上昇した場合

ただし、148円を明確に超えない限り、トレンド転換とは判断しにくい点には注意が必要です。

📉 下落シナリオ:反発失速 → 戻り売り加速へ

戻りが限定的なままCPIが弱めの結果となれば、再びドル売り・円買いの流れが強まる可能性が高まります。特に146円を下抜けた場合は、トレーダーの売り意欲が一段と強まる展開が想定されます。

  • 想定ターゲット①:145.00円(直近安値)
  • 想定ターゲット②:142.00円(中間的サポート)
  • 想定ターゲット③:140.80円(週足の重要ライン)

このシナリオが進行する場合、「売りを引っ張るトレンドフォロワー型戦略」が効果を発揮しやすくなります。

🧭 戦略ポイントまとめ

状況トレード方針注目価格帯
147円台まで上昇戻り売りを狙う147.70〜148.20円
146円割れ下値追い(売り増し)145円→142円→140.80円
CPI上振れ短期買いもあり上昇は限定的と割り切る

🧭 まとめ:戻り売り優勢の週、材料次第で急変動も

今週(2025年4月7日〜11日)のドル円相場は、テクニカル面で明確な下落トレンドが継続しており、戻り売り優勢の地合いが続くと見られます。
週足では140.80円が中期的なサポートとして意識されており、現在値(146円台後半)からの下落余地は依然として大きい状況です。

一方で、4月10日に発表予定の米CPI(消費者物価指数)は、相場に一時的な変動をもたらす可能性があります。
予想を上回ればドル買い反発、予想を下回ればドル売り加速という二面性を持つため、「テクニカル+ファンダ」の両面を意識した柔軟なトレード戦略が求められる週
となるでしょう。

✅ 今週の戦略ポイント(再確認)

  • テクニカル構造は戻り売り優勢(週足・日足・4Hすべて)
  • CPI発表前後の急変動に警戒
  • 上値の注目:147.70〜148.20円(戻り売りゾーン)
  • 下値の注目:145円 → 142円 → 140.80円

📌 ポイント
短期反発に惑わされず、中長期のトレンドをしっかり確認しながら、戻りを丁寧に売っていく視点が今週のコア戦略です。
指標発表時の急変動には注意を払い、余裕のあるポジション管理を心がけましょう。

タイトルとURLをコピーしました