【USD/JPY週間予測】日本経済の懸念とトランプ関税の影響で円安加速か？（2025年3月16日）

要点まとめ

今週のUSD/JPYはやや上昇傾向となり、米国債利回りの回復に伴いドルが買われた ことで、円は若干の下落を見せました。一方、日本経済は輸出依存型の構造があるため、トランプ大統領が課した鉄鋼・アルミの輸入関税の影響が懸念され、円売りが進みました。

また、市場では米国のインフレ指標が予想を下回る結果 となったものの、関税の影響による経済不安がより強く意識され、ドルの買い戻しが優勢となりました。

来週、USD/JPYに影響を与える重要なイベントは以下のとおりです。

特に日銀のスタンスが「ハト派」なのか「タカ派」なのかによって、USD/JPYの方向感が決まりやすい ため、発表内容には注意が必要です。

現在のUSD/JPYのテクニカル分析では、149.00が重要なレジスタンスとして機能 しており、この水準を突破できるかが焦点となります。

📉 売り（ベア派）の視点

📈 買い（ブル派）の視点

2025年3月16日時点のUSD/JPY日足チャートでは、3月14日のローソク足が20日移動平均線に接触し、円買いの動きを見せました。

2025年1月15日に20日移動平均線を下に割り込んで以来、3度目の移動平均線ブレイクを試す重要な局面に入っています。

この状況を踏まえると、今後の展開として以下の2つのシナリオが考えられます。

📈 上昇シナリオ（ドル買いの動き）

📉 下落シナリオ（円高の進行）

「来週は日米欧の金融政策発表や米小売売上高に注目。現在のUSD/JPYは147〜149のレンジ内推移を想定。メインシナリオは147円を実体抜けする展開。金融政策に向けたリークはなく、サプライズの可能性は低い。日銀はタカ派姿勢が予想される。」（X投稿）
「米3月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値で、長期期待インフレ率が大幅上昇。これを受けFRBの利下げ観測が後退し、ドル買いが優勢に。しかし、消費者信頼感の大幅悪化による景気鈍化懸念がドル売りを誘発し、方向感のない展開に。」（X投稿）